太宰府市長選 二者比較「中学校給食」について
1月28日投開票の市長選に立候補を予定されている二人の方が、
「中学校給食」について、
どのように掲げられているのか、チラシを読んでみました。
●木村じんじ氏
→ 自校式による学校給食
●くすだ大蔵氏
→ 近隣連携も含めた最適な方法を協議し、実現を目指します。
と書かれていました。
*学校給食の方法について、正確な言葉の意味が分からなかったので、調べました。
学校給食の方法は、大きく4つあるようです。
「自校式」・・学校ごとに調理場を造る方式。
「デリバリー方式」・・民間業者が作った食事を、学校に配送する方式。
「親子方式」・・小学校・中学校の給食をどちらかの学校で一緒に作って配送する方式。
「センター方式」・・複数の学校の給食を、調理施設で一括して作って配送する方式。
現在、太宰府市は「デリバリー方式」を採用しています。
希望者のみが注文すればよいそうで、注文する子はとても少ないそうです。
「おいしくない」「冷たい」のが、その理由。
ほとんどの子が、お弁当を持参しているそうです。
どの方法がイイと思われますか?
悩みますね。おいしい給食を食べさせてあげたいと思いますから。
今朝の西日本新聞が、近隣の自治体の実施状況を書いてくれていました。
自校式・・志免町、篠栗町、筑前町
センター方式・・筑紫野市、古賀市、粕屋町
親子方式・・新宮町の一部、東峰村
デリバリー方式・・春日市、那珂川町の一部、宇美町
センター+親子方式・・福岡市
ほとんど「自校式」を取り入れているのだと勝手に思っていましたが、
「自校式」にしている自治体は、‘意外と少ないんだね。’というのが正直な感想。
太宰府市の場合、「自校式」で4つの中学校に調理室などを作ると、整備費用に約1億6,100万円かかり、その後、毎年1億8,600万円かかるのだそうです。(今朝の西日本新聞)
私は、ずっと「自校式」に大賛成でしたが、今回初めて色々考えて、思ったこと。
●1校ずつ、調理施設なんて造らなくていいんじゃない?
→ 子供の数は減っていくから。
→ これ以上、ハコ物を建てなくてもいいのでは?
→ すでにゴミ焼却場や斎場など広域連携しているようにできたらいいのかも。
●そもそも、「皆が同じものを食べなければいけない」という給食自体がなくてもいいんじゃない? その選択肢はないのか?
弁当持参と現行のデリバリー、業者弁当数社の中から、自由選択制度を採用するなど。
→ 弁当を持ってきてもいいし、デリバリーを頼んでもいいし、業者弁当を頼んでもいい
と昼食メニューの選択肢が広がることのほうがうれしいのでは?
そもそも、今のデリバリー方式が「おいしくない」のが大きな問題なのでは?
この改善ができていないのが、不思議でなならない。
また、業者のオフィスは、当日出勤後に注文用紙に記入してFAXすれば、昼には届く。
民間業者はその仕組みを作っているのだから、それを活用できないのか?
「おいしくない」業者は自然に注文が減って淘汰されるから、おいしさの追求に手を抜くことはないでしょう。
*私は、中学校に給食がないことが嬉しくてたまりませんでした!
小学校時代、給食が嫌いで、お昼の時間が苦痛だったから。
母が毎日弁当を作ってくれたことに、感謝。大変だったと思います。
●(これは補足ですが)そもそも、学校の昼食の時間が35分しかないことが、おかしい!
→ 太宰府市は「デリバリー方式」を採用していますが、デリバリー(配達)してくれた弁当を受け取りに行っていると、時間があっという間に過ぎてしまうのだそうです。
→ 企業人でも、35分のお昼時間で食事を済ませるのは厳しいですよね。
市が決めているのか、文部科学省が決めているのか分かりませんが。
お昼休みは、1時間は必要だと思います。
※全国の中学校給食実施率(都道府県別)を見ると、神奈川県のみが極端に低く、
中でも、横浜市は全国の政令指定都市のなかで唯一、給食を実施していない自治体。
http://geopolitics.hatenablog.com/entry/2017/09/17/100000
2017年7月の横浜市長選では、中学校給食問題がひとつの争点になったようです。
結果は、「中学校給食を実施しない。ハマ弁導入。」を訴えた人が当選。
私たちが、他の自治体の事例を、もっと知ったほうがいいですね。
おいしい、体にいい昼食を、楽しく食べさせてあげたい。
保護者の負担も、できるだけ減らしてあげたい。
そのために、どんな方法があるのか、その年代の子供がいない人も一緒に考えましょう!
●前教育長の木村甚治さん http://jinji1230.flips.jp/、facebook
●元衆議院議員の楠田大蔵さん http://www.daizoo.com/、facebook、twitter
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