事例-宮城県保育士修学資金貸付事業
宮城県が行っている「保育士修学資金貸付事業」は、
●対象
保育士を目指して学んでいる学生(県内の学校に在籍しているか、県内に住民票のある人、または入学前に一年以上県内に住民票のあった人)ほか
●貸付金額
最大160万円
この事業の目玉は、
●貸付金返還の免除
卒業後1年以内に保育士登録を行い、県内の保育所等の指定施設において
5年間継続して保育士として業務に従事したときは、貸付金の返還が免除。
という点。
この画期的な事業は、宮城県内で勤務してくれる保育士の確保を目指し、
宮城県社会福祉協議会が行っています。
保育園に入りたくても入れない。そのため働きたくても働けない。
そんなニュースが溢れています。
太宰府でも「待機児童解消に向けた取り組み」がされているようですが、
それは、新たな保育園の開園や定員増。
ハコを作っても、保育士が確保できないため、
定員(1,268人)いっぱいの募集ができていない。というのが実情。
(市のホームページ http://www.city.dazaifu.lg.jp/admin/soshiki/kenkou_fukushi/196/1229/536/1377.html)
太宰府市には太宰府市社会福祉協議会があります。
しかも、太宰府市社会福祉協議会は「保育所太宰府園」の設置運営主体でもあるようです。
ほかにも「ごじょう保育所」も太宰府市が設置運営。
「南保育所」は公設民営となっています。
福岡市はここ数年で、一気に市立保育所を民営化しています。
保育園を太宰府市社会福祉協議会や太宰府市が経営することの是非は検討されているのだろうか?
それに、太宰府市は、保育士の確保のための方策について、就職説明会を開くだけでなく、
保育士不足の根本的な原因に対し、抜本的な対策を講じようとしているのだろうか?
過去に開かれている「太宰府市子ども・子育て会議」の議事録を読んでみました。
保育士として勤務したい人が、太宰府市ではなく福岡市内での勤務を希望する現状についても触れられています。
そのようなケースの場合には、「太宰府市保育士修学資金貸付事業(仮称)」のような事業も有効ではないだろうか。
学生のボランティアの力を借りることや、学校の空き教室を使うことなど議論(発言?)がされていますが、その場で即否定し「それは難しい。」という結論が早すぎる気がしました。
この会議は、一年に2回開催されているようですが、
一年にたった2回のこのような議論で、一年があっという間に過ぎていくことは、
小さな子どもを抱えた親御さんの心情を察するに余りある気がしました。
第10回 太宰府市子ども・子育て会議 会議録(要旨)
平成29年3月22日(水)開催
http://www.city.dazaifu.lg.jp/material/files/group/18/170322kaigiroku.pdf
第11回 太宰府市子ども・子育て会議 会議録(要旨)
平成29年10月3日(火)開催
http://www.city.dazaifu.lg.jp/material/files/group/18/171003kaigiroku_s.pdf
-既存の組織で取り組むことができるのではないか-事例の紹介でした。
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